フロ・デ・リタイヤ ステージR299

国道299号(R299)を制覇するフロ・デ・リタイヤ完走。輪行でビール飲みながら帰れるの最高。

天気は、東京埼玉あたりは午後にわか雨、ゴール地点の諏訪湖近辺は雨予報なし、コースプロフィールの最後の超級山岳、麦草峠は12時から少し雨予報。麦草峠を12時までに越えられれば雨に降られないと予測し、夜中2時に出発することとした。それでも麦草峠12時までに越えるのは厳しいけど、さすがにこれ以上出発早めるのも厳しい。

前日にほぼ準備済ませておいて、仮眠も合わせて4時間ぐらい寝て1時起床。昨夜カーボローディングと言わんばかりに腹一杯ご飯食べたんで、何も食べず支度を整えてちょうど2時ごろ出発。今回の自転車装備。トップチューブバッグにはモバイルバッテリーと補給食、フレームバッグには雨対策のレインジャケットとテムレス手袋。これに、最後風呂入った後の着替えを入れたリュックを背負っての重めな装備。

まずは埼玉県入間市の、R299の始点(ウィキペディアでは終点)まで、極力足を使わない、超低燃費走行で走る。多摩湖自転車道多摩湖サイクリングロード、狭山湖湖畔を通って飯能方面に向かうのはこれで3回目。今回も狭山湖湖畔の公園トイレでトイレストップ。3:45ごろR299始点到着。

R299に入ってしばらく進んで、少し腹も減ってきたし、登りに入っていく前にしっかり食べておきたいので、4:10ごろコンビニピットインして朝ご飯。スパムおにぎりが期待はずれで残念だった。

リスタートして飯能市街地を抜けて、高麗川沿いのぐねぐね道に入っていく。このぐねぐね道、地図で見ると登っている感じだと思っていたけど、実際ほぼ平坦で、正丸峠の少し手前から登り始める感じだった。時間帯が早いので交通量は少ないけど、通る車がでかい。秩父採石場がある(と勝手に思っている)からか、それっぽいタンクローリー級の車両がよく通る。何度かそういう車が後ろからきたときに、怖いので安全に追い抜いてもらうよう歩道に避けたりした。そんな感じで走っているうちに最初の峠、正丸峠の入り口に到着。R299は峠でなく正丸トンネルなんだけど、正丸トンネルは歩行者、自転車は危険なのでトンネル内通行しないでという看板があるぐらい危険なトンネル。そんなトンネルをタンクローリー級の車がバンバン通るので、安全のため正丸峠へ。正丸峠は4.25km、平均勾配5.7%。基本的にキツいところはなかったけど、まだまだ先は長いので調子に乗って踏まないように気をつけながら登った。途中、サイクリストの方2名とすれ違った。人のこと言えないけど、この時間から峠走ってるなんて。しかし平日とはいえ、この先他のサイクリストには出会わなかった。5:45ごろ正丸峠クリア。

下り始めるとかなり寒かったので、雨対策で持ってきていたレインジャケットを着用。正丸峠下ってR299に復帰して、その後秩父市街まで下り切るまでかなり長かったので、冷えずに済んだ。秩父市街を出る前に、コンビニ寄ってトイレ。そのついでに補給食としてくるみ餅購入。秩父から小鹿野町に入る。小鹿野町の平坦区間が意外に長かった。長い平坦の後、ようやく志賀坂峠の登り口にたどり着く。志賀坂峠は4.72km、平均勾配5.1%。正丸峠と同じくさほどキツくなく、淡々と登る。途中見晴らしがよかったところ。

正丸峠もそうだったけど、さほどキツくはないけどだらだら長く感じる峠。まだかまだかと思って登って8:05ごろようやく頂上(志賀坂峠は頂上がトンネル)。

滋賀坂トンネルを抜けた後、群馬県神流町に入る。

志賀坂峠を下り切って、神流川を渡ったところから来た道方向を振り返った写真。

神流川沿いに西に進み、神流町から上野村に入る。基本平坦か少し登るか。ドリンクがもうほぼないので、トイレストップ兼ねて川の駅上野にピットイン。自販機で水買って、家から持ってきたアクティバイクのグランフォンドの粉でドリンク作成。トイレ済ませてからリスタート。しばらく走ると十石峠の登り口っぽいところに入る。道幅が極端に狭くなり、路面はガレてて、ガードレールはところどころ朽ち果ててる。入り口には大型車通行不可という看板がある。なるほど、確かに聞きしに勝る酷道。そんな十石峠の起点はよくわからないけど、感覚的には10kmぐらいあり、平均勾配は正丸峠、志賀坂峠より高め。時々10%超の勾配に襲われる。あと、正丸峠、志賀坂峠もどちらかというとそっちだったけど、登ってる間ほぼ森の中で、見晴らしはほとんどなく、ずっと景色がほとんど変わらない。距離、勾配的に普通にキツい峠だけど、メンタル的にもキツい峠。途中ちょっとだけ見晴らしがいいところ。といっても見えるのは山ばかり。

それ以外は何も面白くない森の中の登りを耐えて耐えて、10:30ごろようやく十石峠登頂。そして長野県にイン。

十石峠には展望台があるけれど、残念ながら閉鎖中。

十石峠を下り切り、佐久穂町市街地に入る。11時ぐらいなので、最後の麦草峠に備えて昼ごはん食べておこうと思い、チェーン店でいいからご飯屋さんを探しながら佐久穂町内を南下し、麦草峠へ向かうメルヘン街道の入り口に向かう。途中コンビニあったけど、ご飯食べたいのでパス。このときはまさかこのコンビニ1軒しかないことを知らず。見つからないままもうメルヘン街道の入り口まで来た。このときはメルヘン街道に入ってからでもさすがに何かあるだろうと思ってそのまま進んだら、何も見つからないままどんどん寂しい感じになっていき、とうとう民家もないエリアに入ってしまった。このときドリンクはボトルの半分以下、補給食はくるみ餅1個のみ(補給食は家からスポーツ羊羹2本持ってきてたけど、既に消費済みだった)。後戻りしたくなかったので、最後の補給食のくるみ餅を食べて、あとは残り少ないドリンクでなんとか登るしかないと思い、23.52km、平均勾配5.1%の麦草峠を登坂開始。平均勾配の割に、序盤からちょくちょく8%とか9%とか出てきてかなりツラい。疲れなのか補給不足なのか、全然踏めずギヤ最小(前33後30)にしてもキツく、何度か止まって息を整える。心拍数的には160近くなると踏めなくなり、休憩して130ぐらいまで落とすと踏めるようになる感じ。途中どうにもこうにもキツくなり、自転車を一旦下りて、5分ほど横になって休憩した。これでまあまあマシになりリスタート。それでもしばらくするとまたキツくなる。途中少し見晴らしのいいところがあり、メンタル的に少し回復。

その後、ひたすら耐えながらジリジリ登っていると、救世主となるお食事処に遭遇。この時既に時間は13時。雨降らなくてよかった。お食事処には、名物と謳ってヤマメの唐揚げ丼という魅力的なメニューもあったけど、油っぽいのは疲労で消化できそうな気がしなかったので、ざるそばを選択。といっても海苔乗ってない。薬味に大根おろしがあるのが信州っぽい。そして付け合わせの野沢菜がうますぎる。蕎麦はけっこう量多くて、コシもあって食べ応え十分。

ドリンクも補給できて、ホントに命拾いのピットインとなった。リスタートしたら、コンディション万全に比べれば弱々だけど、さっきに比べれば格段に踏めるようになった。その後は淡々と耐えながら踏み続け、とうとう標高2000m到達。

その後少し下りもありながらもあと100mちょい登って、とうとう最後の峠、そしてこのフロ・デ・リタイヤのチーマコッピである麦草峠を、14:40ごろ登頂。

あとは茅野市街まで一気に下る。登りが長ければ下りも長い。ただ、麦草峠頂上でも気温15℃あり、思ったよりあったかいのでレインジャケットは着ないでそのまま下った。途中、鹿がいると思ったら、他にも何頭かいてこっち見られてた。

引き続き下ってると、1か所だけ見晴らしいいところあり。わかりにくいけど、今日登った峠になかった下界(市街地)が見える眺望。

さらに下り、下り切ったあと、R299の終点(始点?)の交差点、は通り過ぎてしまって、その次の交差点で撮影。これでR299走破。

あとは茅野市街まで出て、国道20号を走って上諏訪駅近く、そして諏訪湖湖畔にある、ゴール地点としていた風呂に16:00ごろ到着。晴れてフロ・デ・リタイヤ完走。風呂は、国指定重要文化財となっている、片倉館の千人風呂。なんでも、フロマエ・ロマエのロケ地だったとか。フロ・デ・リタイヤにピッタリ(イタリアっぽいという点で)。

自転車どこに停めていいのかわからなかったんで、入り口の脇に止め、ワイヤーロックを雨樋と共締めして入店。中はフロントも、風呂場も、休憩どころも全部雰囲気いい。風呂場は千人風呂と言われる所以で、でかい湯船がどーんとあって、そして深いので入り応えありまくり。また平日の16時台なので人少なくていい。汗臭い体を洗って、でかい湯船に浸かってくつろいでもう最高。風呂上がってから、まずはお約束のコーヒー牛乳。

その後休憩所で、帰りに上諏訪駅から乗るあずさを調べる。17:46発のあずさに乗ることにして、風呂屋を出て上諏訪駅へ。近いので、5分ぐらいで到着。駅前で輪行セッティング。久しぶりだったので、手間取ってちょっと時間かかったのと、慌ててたので服のところどころに油汚れがついてしまった。駅の券売機で指定席特急券を買って、家へのお土産、車内でのビールとつまみを買って、17:46にあずさに乗車。最後尾座席にしたんで、座席の後に輪行袋置いて、ビールとつまみでフロ・デ・リタイヤ優勝祝い。

その後特に問題なく帰れて、20時半ぐらいに家到着。